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不動産利用権NFTで理想の体験を手に入れる!

2023/04/252023/10/23MASA

目次


近年不動産利用権✖️NFTという文脈で新たな体験を提供するプラットフォームが生まれています。高額な利用権を流通させる手段として不動産デジタル利用権NFTが登場しました。NFT技術を活用することで、取引の安全性と信頼性が向上し、さらに手数料も低く抑えられます。本記事では、実際の事例を紹介しながらメリットを詳しく解説します。不動産デジタル利用権NFTを知ることで自分に合った新しい不動産体験を楽しむことができると思います。

現物不動産×NFTの取り組み概要説明

不動産×NFTといえばThe Sandbox(ザサンドボックス)やDecentraland(ディセントラランド)といったメタバース不動産のイメージ強いですが現物不動産をNFT化する取り組みも近年取り組まれています。これまでニューヨークのビル1フロアをNFT化した事例や日本のマンションの1室をNFT化した事例があります。
ニューヨークビルNFT
オーベル練馬区分一室のNFT不動産
NFTはブロックチェーンの特性上改ざん耐性、継続性、スマートコントラクトによる自動執行など不動産取引と相性の良い仕組みです。

一方で不動産所有権のNFT化は法律面での整備(主に不動産登記)が追いつかず、まだ実用化には遠い状況です。
不動産所有権のNFT化にはまだハードルがありますが、ホテルの宿泊権やリゾートの会員権(まとめて「利用権」といいます)などがNFT化されています。
本記事ではNFTを活用したリゾート会員権プラットフォームの事例を3つ紹介し、それぞれのサービスの特徴を分かりやすく解説していきます。

不動産デジテル利用権NFTとは何か

不動産デジタル利用権NFTとは、ブロックチェーン技術を活用して、不動産のデジタル利用権を表す「トークン」
不動産の所有権ではなく、不動産を利用するための権利を表明するものです。

不動産デジタル利用権NFTのメリット

不動産の利用権にNFTを活用することの利点として、主に以下のようなメリットがあります。

  1. 不動産利用権の小口化:NFTを利用することで、不動産の利用権を小口化して複数の人が所有することができます。高級リゾート別荘の会員権は高額ですので小口化により購入のハードルが下がり、これまでより多くの人が利用できるようになります。
  2. 取引が簡単になる:これまで宿泊権や会員権といったものは二次流通市場が整備されておらず貸すこと・売ることが簡単にはできませんでした。年間何十泊といった権利は全て使うことが難しく誰かに貸したい・あげたい・売りたいといったニーズは高かったものの流通制度が整っておらず商機を逃していたと言えます。NFTは誰でも自由に流通させることが可能です。例えば自分で使えない宿泊権を家族・友人に簡単に譲渡することができます。
  3. グローバルな取引の可能性:NFTを利用することで、不動産の利用権取引がグローバルに行われる可能性があります。また、ブロックチェーン技術を利用することで、国境を越えた不動産の利用権取引が可能となり、不動産の利用権に関する取引市場が拡大、世界的な需要と供給が実現されることが期待されます。
  4. 新たな商品開発:NFTホルダーへのエアドロップによる新たな特典の付与やリビール機能を用いた権利付与などNFTならではの特徴を生かした商品開発が可能になります。

サービス比較(「NOT A HOTEL」、「ANGO」、「Neut」)


※1 販売している不動産利用権NFTの種類によって価格差が発生している

NOT A HOTELサービス概要


出典:https://notahotel.com/

会社名:NOT A HOTEL株式会社
HP https://nft.notahotel.com/ja
公式Twitter https://twitter.com/notahotel_inc 
公式Instaglam https://www.instagram.com/notahotel_official/

「ホテルではなく、新しい暮らしを。」という全く新しいコンセプトを打ち出し、「別荘をシェア購入」できるサービスをローンチ後、総額30億円を超える販売を行いました。2022年6月から1日単位でNOT A HOTELの施設を利用できる「不動産デジタル利用権NFT」の販売開始をスタートしています。

同社の不動産デジタル利用権NFTは、一時的な宿泊を伴う利用権でなく、「資産」として所有することが可能です。47年間(建物の耐久年数と同じ)に亘り、年間1泊~3泊宿泊する権利が付帯しているNFTです。その権利をNFTで保有しながらNFTマーケットプレイスで売買、第三者へプレゼントをすることも可能です。

2022年8月に開始した第一期販売では、予定販売分の約3億円が完売し、その後開始したウェイティングリストでの受付販売を通じ、不動産デジタル利用権NFTの販売総額は5億円を超えている状況です。(第二期販売より、ウェイティングリストでの受付を停止し、常時不動産デジタル利用権NFTを購入出来る形式へと変更)

□不動産デジタル利用権NFTのラインナップ

出典:NOT A HOTEL note

  • MEMBERSHIP S 価格:¥1500,000、宿泊:1泊/年
  • MEMBERSHIP L 価格:¥3,450,000、宿泊:2泊/年
  • MEMBERSHIP X 価格:¥5,700,000、宿泊:3泊/年

NOT A HOTEL不動産デジタル利用権NFTの買い方

NOT A HOTELの不動産デジタル利用権NFTの購入するには二次流通マーケットから、47年間利用できる利用権NFTや一日単位の宿泊券(THE KEY)購入する方法があります。(サービスサイトからNFTを直接購入する方法は3月末で終了)

既に口座やウォレットを開設している人であれば、簡単にNFTを購入出来るので、是非トライしてみましょう。
また、仮想通貨口座を持っていない人でも銀行口座から日本円の振り込みで購入することも可能です。

出典:NOT A HOTEL

□NFTマーケットプレイス(二次流通マーケット)から購入する方法
OpenSeaにおいて購入できるNOT A HOTELのNFTは下記の2種類です。

  • メンバーシップNFT:毎年1日単位でランダムに決められた場所に宿泊出来る利用権。有効期間は購入してから47年間利用可能で、3種類のNFT(年間宿泊日数、1泊〜3泊の中から選択可能)の中から利用用途に合ったNFTを選択して宿泊時に利用する。
  • THE KEY:メンバーシップNFTの券面に刻印された日付をチェックイン日として、旅する日の3ヶ月前に利用者にエアドロップで届くNFTの鍵。「THE KEY」が届いた瞬間に旅先もランダムに決定する。


MEMBERSHIPの券面に刻印された日付、かつNOT A HOTELが運営するいずれかのハウスに宿泊する権利を表象しています。
THE KEYはMEMBERSHIPの券面に刻印された日付をチェックイン日として使用可能です。

出典:OpenSea

NOT A HOTEL NFTの買い方を以下で詳細に解説します。

①.暗号通貨取引所に口座を開設する

暗号通貨取引所に口座を開設するのが最初のステップです。
おすすめはコインチェックです。すぐに口座が開設でき、初心者でも操作しやすいスマホアプリが用意されています。
詳しい方法はこちらの記事をご覧ください。コインチェックの口座開設の方法!超初心者でも簡単なスムーズな進め方

②.ウォレットをつくる

Metamask(メタマスク)というWeb3のお財布(ウォレット)を作ります。
ウォレットの作り方は「画像で解説!Metamask(Web3のお財布)の作り方」をご覧ください。

③.暗号通貨を取引所で購入する

次は暗号通貨の購入です。1.で作成した暗号通貨取引所で購入することができます。購入するのはまずはETH(イーサ)です。

④.暗号通貨をウォレットに送金する

先ほど購入した暗号通貨を自身のおサイフに入れましょう。

⑤.OpenSeaでアカウントを作成する

代表的なマーケットプレイスであるOpenSeaでアカウントを作成しましょう。
アカウント作成方法は「OpenSeaのアカウント開設方法」をご覧ください。

⑥.NFTを購入する

以下のページにアクセスしてNFTを購入してみましょう。
(購入方法は「画像で解説!NFTの買い方」をご覧ください。)

NOT A HOTELオススメするのはこんな人

NOT A HOTELの宿泊施設は有名建築家やデザイナーが設計や内装を手掛けており、非日常的な時間を過ごせる空間になっています。
その分、不動産デジタル利用権NFTの価格も高めに設定されており、一番ミニマムなプランである「MEMBERSHIP S」であっても、1回あたりの宿泊利用料金は¥32,000※2程発生します。

一見高いように感じますがNOT A HOTELの各施設は最高級ホテルのスイートルームと同等、若しくはそれ以上です。これをNFTの仕組みを使って小口化することで1泊32,000円で利用できるのは大変お得です。
※2メンバーシップ価格150万÷47した価格
  • 高級感のあるラグジュアリー施設に宿泊したい人
  • ゆとりのある広大な敷地で豊かな自然に癒されながらリラックスしたい人
  • 金銭に余裕があり、中長期的に施設の利用を継続したい人


出典:NOT A HOTEL

ANGOサービス概要

会社名:株式会社レシカ
HP https://ango.jp
公式Twitter https://twitter.com/Angojp

ANGOは地方の空き家問題を解決するために、メタバース上の不動産NFTと現実世界の不動産を連動させた、宿泊権利サービスの売買プラットフォームです。
AL※3販売は2022年の12月から開始されており、ANGO DAO第一弾物件となるANGO NASU Iの一般販売は2023年3月22日から開始されています。
※3 AL (アローリスト):NFTの優先購入権

不動産デジタル利用権NFTを所有するユーザーは、リアル物件への宿泊権利を所持することができるだけでなく、DAOコミュニティでリアル物件の運営に関与することでリワードを得ることもできる点が特徴です。

DAOコミュニティに参加する事のメリットは、デジタル物件と連動するリアル物件の民泊運営に携わることが出来ることにより、将来的に民泊運営が軌道に乗れば収益をNFTホルダー間でシェアされ利益が期待できます。
また、昨今の地方の空き家問題という社会的な課題に対して効果的なアプローチを行うことにも繋がるでしょう。

□ANGO DAO販売プラン
現在ライトプランのみ一般販売を開始しています。
それ以上のプランに関しては、毎年泊まれる宿泊券という機能だけでなく、DAOを通してANGOというWEB3サービスを一緒に作り上げていきたい、自分が所有する民泊施設を活かしていきたいという人にとって魅力的なプランと言えるでしょう。

  • プレミアムプラン  価格:¥1,000,000、宿泊:3泊 / 年
  • スタンダードプラン 価格:¥300,000、宿泊:1泊 / 年
  • ライトプラン    価格:¥70,000、宿泊:NFTをステーキングして獲得したトークンを宿泊券と交換(一般販売時にスタートするプラン)


ANGO不動産デジタル利用権NFTの買い方

NOT A HOTEL NFTの買い方を以下で詳細に解説します。

①.暗号通貨取引所に口座を開設する

暗号通貨取引所に口座を開設するのが最初のステップです。
おすすめはコインチェックです。すぐに口座が開設でき、初心者でも操作しやすいスマホアプリが用意されています。
詳しい方法はこちらの記事をご覧ください。コインチェックの口座開設の方法!超初心者でも簡単なスムーズな進め方

②.ウォレットをつくる

Metamask(メタマスク)というWeb3のお財布(ウォレット)を作ります。
ウォレットの作り方は「画像で解説!Metamask(Web3のお財布)の作り方」をご覧ください。

③.暗号通貨を取引所で購入する

次は暗号通貨の購入です。1.で作成した暗号通貨取引所で購入することができます。購入するのはまずはETH(イーサ)です。

④.暗号通貨をウォレットに送金する

先ほど購入した暗号通貨を自身のおサイフに入れましょう。

⑤.OpenSeaでアカウントを作成する

代表的なマーケットプレイスであるOpenSeaでアカウントを作成しましょう。
アカウント作成方法は「OpenSeaのアカウント開設方法」をご覧ください。

⑥.NFTを購入する

サービスサイトのANGOの商品ページからアンゴNFTをクリック

アンゴ那須から3つのプランを選択、購入ページに進む

ANGOオススメするのはこんな人

ANGOは完成された宿泊サービスだけ利用したい人にとってはそこまで適したサービスとは言えませんが、ズバリ自身がプレイヤーとしてDAOに参加したい人にとってとても魅力的なWEB3サービスと言えるでしょう。
  • 高日本の空き家問題に関心があり、一石を投じたい人
  • 不動産DAOという新しいWEB3コミュニティーに関心がある人
  • 自分で民泊運営などを営んでいる人

Neutサービス概要

株式会社Pictors & Company
HP:https://www.neut.org/
公式Twitter:https://twitter.com/NeutOrg
公式Instaglam:https://www.instagram.com/neutorg/

出典:Neut
Neutはホテルや別荘などのデジタル会員権を売買できるプラットフォームです。
自分が利用したいサードプレイスへ1年に1回、宿泊日として選択することが可能です。

Neutの特徴は以下の通りです。
  • 個人単位で別荘の所有が簡単に可能
  • 会員は祝日など優先的に予約出来る
  • 使わない日は知人に譲渡しても良い


出典:Neut

現在は静岡県伊豆に一棟貸切ホテルを運営しており、海を望む大きな窓と吹き抜けの空間が印象的なプライベートホテルに仕上がっています。
また、2023年4月には天然温泉を引き込む予定になっており、より多くの顧客ニーズを取り入れていくようです。

Neut不動産デジタル利用権NFTの買い方

Neutは現在先行販売の受付期間中です。詳しい応募方法は以下をご確認ください。
1.サービスサイトから伊豆の物件を選択

2.メタマスクを接続
ウォレットの作り方は「画像で解説!Metamask(Web3のお財布)の作り方」をご覧ください。

3.先行販売に応募する(氏名、ウォレットアドレス、メールアドレスを入力して受付完了※応募者多数の場合は抽選)

出典:Neut

購入には暗号通貨(イーサリアム)が必要です。
暗号通貨購入は、暗号通貨取引所に口座を開設するのが最初のステップです。取引所はコインチェックがオススメです。

Neutオススメするのはこんな人

Neutは一般的なリゾート会員サービスと比較した場合、比較的リーズナブルに会員プランに加入することが可能です。
また、NFTの特性上セカンダリーマーケットで気軽に売買出来るため流通機能にも優れておりリゾート会員サービス初心者の人にとっては使いやすいサービスと言えるでしょう。
  • ミニマムコストで宿泊施設を貸切でグループ利用したい人
  • 気軽にリゾート会員権を購入したい人


出典:Neut

各社サービス口コミ、体験談

現在、先行的にオープンで一般販売されているNOT A HOTELの口コミがいくつか確認SNSで確認されていたので紹介します。
やはり、細部にまでこだわられたインテリアや自然空間など非日常体験を満喫できることは間違いないでしょう。




まとめ

現在Web3界隈では不動産×NFTのサービスが非常に多く立ち上がっています。
その反面、不動産業界ならではの規制や参入障壁もありますが、イノベーションを起こすには時間をかけて成熟させていくことが必ず必要です。

今回紹介したサービスはNFTや不動産投資初心者でも使いやすいサービスになっているので、これらのサービスを利用しながら、少しずつWEB3技術がもたらしてくれた恩恵を自分達の生活に取り入れていくことが可能です。

WEB3はユーザー参加型のコミュニティなので、不動産NFTの新しい時代を是非一緒に作っていきましょう。

MASA

ブロックチェーン、WEB3業界の知識と、これらの技術がどのよう既存産業に影響を与えていくのかを分かりやすく伝えることをモットーにWEBライターとして発信中。

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