Snapshotは、誰でも簡単に投票を実施することができるオープンソースの投票プラットフォームです。特定のNFTやトークンを保持する人々の意見を集めるために便利で、スマートコントラクトの知識がなくても簡単に使用することができます。今回の記事は、Snapshotの概要、使い方、メリット、将来性について解説します。
Snapshotoとは
Snapshotは、オープンソースの投票プラットフォームです。スマートコントラクトの知識がなくても、簡単に投票を実施することができます。主にDAO内でNFTホルダーの意思決定に使われています。
提案の作成、投票にはブロックチェーンは使われておらず、投票データは分散型ファイルシステムIPFSに保存されています。
(ブロックチェーン上に投票データを保存する「Snapshot X」というサービスも開発中です。)
Snapshotの使い方①〜スペース作成まで
1.Wallet接続
Snapshotにアクセスし、Walletを接続する。
2.メニューボタンから+を選択し、「Get started」をクリック
3.ENSの登録
Snapshotoを使うにはENS(※)が必要です。ENSを持っているWalletを接続すると自動で当該ENSが出てくるので選択します。
持ってない場合は登録ボタンをクリックするとENSのウェブサイトに遷移して登録できます。
※ENSは、自分のWalletアドレスを簡単な文字列で表記できるようになるサービスです。
4.Walletアドレスが表示されるので「コントローラとして設定する」をクリック
5.プロフィールの設定
名前、ウェブサイト、SNS(Twitter等)が設定可能です。一先ず名前だけ入力して先に進みます。
6.投票方法を選択します
Token weighted votingを選択すると所有しているNFT、FTに比重をつけて投票できます。(選択肢1に60%、選択肢2に40%など)
One person,one voteはその名の通り一人一票です。
7.投票に使うトークン(NFT、FT)の選択
投票に用いるトークンの情報を入力します。Networkは当該トークンのブロックチェーンネットワーク、Token standardはERCの種類、Token contractはトークンのコントラクアドレスを入力します。
8.提案Walletの指定→作成
最後に管理と提案ができるWalletアドレスを指定します。
・Admins:スペースと提案の管理ができる管理者アドレス
・Authors:提案ができるアドレス
(※両方自分のウォレットで大丈夫です。)
これで自分のスペースを作ることができました。
Snapshotの使い方②〜投票の作成
スペースが作成できたら早速投票をしてみましょう。
1.提案の作成
投票する内容を作成しましょう。まず「Create proposal」をクリック
次にタイトル(投票して欲しいこと)を記載します。任意で詳しい説明を記載することもできます。
ここでは「これからは関東でもお好み焼きとご飯は一緒に食べることにする」にしました。(筆者は関西出身なので一緒に食べます)
2.投票方法、選択肢、投票期間の設定
まず投票方法を選択します。投票方法は以下のパターンがあります。(サイトを英語表記した方がわかりやすいです)
- 単一選択の投票 :選択肢から1人1つ選んで投票する
- 承認投票 :選択肢から1人複数(何通りでも良い)選んで投票する
- 二次投票 :クアドラティックボーティングという投票方法です。詳しくはこちらをご参照ください。
- 優先順位付投票 :自分の投票に優先順位をつけて投票する
- 加重投票 :自分の投票を分散して投票する(選択肢1に60%、選択肢2に40%など)
- ベーシックな投票 :単純に賛成、反対、棄権を投票する
次に選択肢を作成します。(ここでは一緒に食べる/別々に食べるの2択としました。)
最後に投票期間を設定して「公開する」をクリックします。
3.投票の共有
投票者に対してURLで共有することができます。
Snapshotの使い方③〜投票
1.実際に投票してみましょう。選択肢から1つ選んで「投票する」ボタンをクリック。
(投票方式により異なります。)
2.「確定する」ボタンをクリック
(この際自分の持っている投票力が出てきます。今回はERC-1155のNFTを投票チケットにしています。筆者が全て所有しており全部で20個です。)
3.投票完了
これで投票は完了です。投票者(筆者)が投票力の全てを持っているので100%の投票状況になっています。
Snapshotを使った所感や将来性への考察など
今回Waklletの接続、投票の作成、実際の投票まで自分で実施してみました。率直な感想は、「結構手間かかるな」です。(慣れていない部分が多いためだと思われます。)
但し、投票するだけであれば自身のWalletを接続し、数回クリックするだけなので簡単です。
運営サイドは投票に使うトークンの選定や投票ロジックの設定などある程度のリテラシーが要求されます。
オンライン投票ツールとしての使い勝手で評価するとSnapshotoは使いにくい部類に入るのではないかと思います。
一方で投票結果は分散型ファイルサーバーのIPFSに保存され、高い保管性能が期待できます。今後は投票結果のオンチェーン化も進むようです。
投票結果を永続的に保管しておきたいコミュニティでの投票には最適なツールと言えそうです。
NFTの買い方
Snapshotで投票を行う前にNFTを購入すると思います。ここではNFTの買い方についても解説しておきます。
①.暗号通貨取引所に口座を開設する
おすすめはコインチェックです。すぐに口座が開設でき、初心者でも操作しやすいスマホアプリが用意されています。
詳しい方法はこちらの記事をご覧ください。「コインチェックの口座開設の方法!超初心者でも簡単なスムーズな進め方」
②.ウォレットをつくる
Metamask(メタマスク)というWeb3のお財布(ウォレット)を作ります。
ウォレットの作り方は「画像で解説!Metamask(Web3のお財布)の作り方」をご覧ください。
③.暗号通貨を取引所で購入する
次は暗号通貨の購入です。1.で作成した暗号通貨取引所で購入することができます。購入するのはまずはETH(イーサ)です。
④.暗号通貨をウォレットに送金する
先ほど購入した暗号通貨を自身のおサイフに入れましょう。
⑤.OpenSeaでアカウントを作成する
代表的なマーケットプレイスであるOpenSeaでアカウントを作成しましょう。
アカウント作成方法は「OpenSeaのアカウント開設方法」をご覧ください。